自計化への切り替えからVAT還付請求、「こうばのオカン」ライトまで

経理業務の不安が取引開始のきっかけ

Q.  A-CAST社との取引内容を教えてください

2012年の設立から6年が経過し、自動化や半自動化のめっきラインが順調に稼働する中で、常に不安に感じ続けていた一つに経理・会計の問題がありました。それまで取引きのあった外部委託先やコンサルタント会社などを通じてアドバイスはいただいていましたが、どこかモヤモヤが残る、そんな状態が続いていたのです。

 

出来たての温かい食事は、タイ人、日本人のスタッフにとても好評でした。日本人の担当者が調理に当たっているため、油っこかったり、砂糖を多くして甘くしすぎるといったこともありません。野菜も十分に採ることができ、栄養バランスにも優れています。タイに多い、肥満や糖尿病の予防にも効果があると感じました。

 

そうした時に、同業者の紹介から知り合ったのがA-CAST社でした。給食サービス「こうばのオカン」のレクチャーという形で当初はお招きいたしましたが、話を聞いているうちに経理・会計の相談もできると分かり、「では、まずはそちらから」とお願いして取引きが始まったのです。

通常はあり得ない「減額の提案」

Q.  どういう点で満足していますか?

事業化の着手は2019年6月。ちょうど、経理担当の担当者が退社し、いよいよ待ったなしの状態にありました。ただ、コストの面から将来に渡っての全面的な外部委託も難しい。率直に悩みを相談してみたところ、A-CAST社から帰ってきた答えは、3年を目途とした「自計化」への移行プランでした。

 

初年度こそは大きく依存することになりますが、同時に新たに当社で雇用した経理担当新人社員の教育も一部で見ていただけます。事務作業についても、少しずつ社内業務として移して行き、3年後には晴れて「自計化」が完成するという計画です。もちろん、移行化以後もチェック業務やアドバイスはお願いするつもりです。

 

これにより、大幅にコストを抑えることが可能となりました。同社への委託料も年を追うごとに減額され、自計化移行後はほぼ固定化される見通しです。外部委託企業としては、いわば〝取り分〟が減ることになりますから、通常このような提案はいたしません。そうした点にまず好感と信頼が持てました。

初めて受けた還付請求のアドバイス

もう一つ、A-CAST社をめぐっては忘れられない出来事があります。当社はめっき用薬品などの資材の多くをタイ国内で調達しておりますが、その際に負担している付加価値税(VAT)が無視できないほどの多額に上ります。これまで漠然と還付請求できる可能性を感じてはいましたが、どこに相談して良いかもわからずに、またアドバイスもなくいたところ、同社から「還付請求しましょう」と声をかけていただく機会に恵まれました。

で、実際に請求してみてビックリ。予想を大きく上回る金額の還付を受けることができたのです。同時に湧き上がってきたのが、「今まで(の外部委託)は、何だったのだろう」という素朴な疑問です。後で分かったことですが、タイの還付請求は必要とされる書類が膨大で、その労力は日本の比ではありません。会計会社等にとっては、いわば「やりたくない仕事」の一つだったのです。

 

こうした点からも、A-CAST社と巡り会い、とても満足しています。自身の儲けばかりを一義とせず、顧客の立場に立った親身なアドバイス。同じ客商売の仕事をしている身として、大いに参考になるエピソードとなりました。

予想を超える自販機人気

Q. その後、「こうばのオカン」についてはどうなりましたか?

当初のレクチャーを受けてみて、まずは自動販売機の内容を充実させる「ライト」から取引きを開始しようということになりました。当社の従業員は現在約40人。まだまだ、大掛かりな給食システムを導入できるほどの規模はありません。自販機の試験導入を繰り返すことで売り上げなどの動向を把握し、ゆくゆくは給食サービスについても検討をしていこうと考えています。

 

現在、日替わりでさまざまな商品を自販機内に納めてもらっています。お昼ご飯にちょうどよい「ガパオ・ライス」や菓子パン、デザート、ソーセージといった昼食向けの食品が人気のようです。いずれも1個あたり20バーツ前後と激安。予想を超えた人気です。従業員の財布にも優しい福利厚生が実現できるようになり、とても満足しています。


SIAM HIKIFUNE CO.,LTD.について

長野冬季オリンピックの公式メダル受注企業が同社。1932年に東京で創業。70年代に当時としては珍しい技術者養成のための開発室を設置。下請け業にとどまらない新たな市場の開拓を求めて、それまでの精密装飾めっきから機能性めっきの世界に足を踏み入れた。タイ法人は2012年12月に設立。ネジやバネなど機能部品向け全自動ラインを導入するほか、亜鉛ダイカストや真鍮などの素材に銅めっきや光沢ニッケルめっき、クロムめっきなどを施す半自動の専用マニュアルラインもある。
光沢感を微妙に調整できる装飾技術が、同社が持つめっき技術の真骨頂。指先で僅かに感じる凹凸を銅、ニッケル、クロムの3層めっきを施すことで実現させる。高級感が増すだけではなく、防錆、汚染防止、高耐食性などの効果も。一般装飾品のほか、家電、自動車などの外装品に広く採用されている。「装飾めっきは職人技の残る世界。経験と技術がものを言う」と石川社長。事業は祖父義信氏が設立。2代目を継いだ父進造氏(現相談役)は「現代の名工」にも選ばれた職人だ。

代表者:石川英孝(社長)
所在地:700/945 Moo 5,Tambon Nongkakha,Amphur Panthong Chonburi 20160
電話番号:038-212-380
FAX番号:038-212-382


A-CAST (Thailand) Co., Ltd.について

当社 A-Cast (Thailand) Co., Ltd は、お客様の「本業に集中するにはどうすればよいか?」という課題に対して総務・営業業務・購買・経理といった側面からお客様の業務効率が格段に向上するようサポートいたします。さらに事業運営上のキーである人材確保のお手伝いとして、採用支援に関する様々なソリューションの提供や人材の提案までも行う戦略的BPOパートナーです。間接業務の煩雑さを解消することにご関心はございますか?ぜひ一度意見交換をいたしましょう。

代表者: 岡田 敬
Address: 32/29 Sino-Thai Tower 8F, Sukhumvit 21 Road. (Asoke), Klongtoey-Nua, Wattana, Bangkok 10110
Tel +66(0)2-259-5113
Fax +66(0)2-259-3742
URL: https://a-cast.co.th/

意見交換をご希望の場合はこちらから

0 Comments

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

CAPTCHA


©2024 A-Cast (Thailand) Co., Ltd

Log in with your credentials

Forgot your details?